ウェルビーイングを高める地域社会との接点の作り方

シニア

ウェルビーイングとは何か

こんにちは。ウェルビーイングという言葉を聞いたことはありますか?今回は、ウェルビーイングと地域社会との接点、人と人との繋がりについてお伝えしていきます。

ウェルビーイングとは、瞬間的な感情ではなく、持続的な幸福を指す言葉です。世界保健機関(WHO)や国連のSDGsなどで重視されている概念です。ウェルビーイングは、仕事の充実、人間関係の幸福、経済的な幸福、身体的な幸福、地域社会の幸福などの多面的な要素から構成されます。

例えば、やコンサルティング業務を行うアメリカのギャラップ社が定義した5つの要素がよく知られています。

  • Career Wellbeing:仕事に限らず、自分で選択したキャリアの幸せ
  • Social Wellbeing:どれだけ人と良い関係を築けるか
  • Financial Wellbeing:経済的に満足できているか
  • Physical Wellbeing:心身ともに健康であるか
  • Community Wellbeing:地域社会とつながっているか

ウェルビーイング・幸福の要素は、一人ひとりの価値観や環境によって異なります。自分にとってのウェルビーイングとは何なのか、自分自身に問いかけることが大切です。

リタイヤ後の人生におけるウェルビーイングの重要性と課題

人として生まれてきたからには、ウェルビーイングを感じたいと思うのは当然のことです。しかし、ウェルビーイングは一生涯にわたって変化するものです。特に、会社を定年退職した後の人生においては、ウェルビーイングの維持や向上にはさまざまな課題があります。

人生100年時代と言われる今、定年退職後もまだまだ長い人生があります。学びなおし、リスキリング、セカンドライフなど、新たなチャレンジや可能性を探ることが求められています。しかし、それを自力で何とかできるシニアはどれほどいるでしょうか?

内閣府の調べによると、60歳~69歳では71.9%、70歳以上では47.5%の者が働いているか、またはボランティア活動、地域社会活動(町内会、地域行事など)、趣味やおけいこ事を行っているとあります。

3 学習・社会参加|令和3年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府
高齢社会対策大綱、高齢社会白書、高齢社会対策に関する調査研究、エイジレス・ライフ実践事例、高齢社会フォーラム等の情報を掲載しています。

裏を返すと、60歳~69歳では3割、70歳以上では5割のシニアは、働くこともなく、地域との接点も少ない中で、自宅で過ごしたり、家族や友人との交流に限定されていると思われます。

定年退職は、人生の大きな転機です。仕事を通じて得ていた収入や役割、人とのつながりなどが失われることで、自分のアイデンティティや価値観が揺らぐこともあります。また、健康や家族関係、経済状況などの変化にも対応しなければなりません。

地域での人と人のつながりが希薄になっている昨今、何十年も会社で一生懸命働き、地域との接点が少なかったシニアが、例えば60歳で定年退職を迎えたとき、定年退職した翌日から、いきなり地域に溶け込むのは至難の業です。企業人からリタイヤし、セカンドライフに踏み出し、地域社会に溶け込んでいくには、助走期間が必要です。定年退職前から、自分の興味や関心に沿って、地域の活動や団体に参加したり、ボランティアや趣味などで人とのつながりを作ったりすることが大切です。そうすることで、自分の居場所や役割を見つけたり、新しい仲間や支え合いのネットワークを築いたりすることができます。

地域社会とのつながりを強化するための具体的な方法や事例

地域の団体やサークルに参加する

地域には、さまざまな団体やサークルがあります。自分の興味や関心に合ったものを探して、参加してみることがおすすめです。例えば、スポーツや音楽、芸術や手芸、読書や勉強など、趣味や学びを共有できるサークルがあります。また、子どもや高齢者、障害者や外国人など、社会的に支援が必要な人たちに向けて、ボランティアや福祉活動を行っている団体もあります。

地域の団体やサークルに参加することで、自分のスキルや経験を活かしたり、新しいことに挑戦したりしてはいかがでしょうか。地域の人や団体が自らのアイデアや提案を持ち寄り、プロジェクトの企画や運営に関わることができます。地域の課題やニーズに応えるプロジェクトに参加することで、地域の改善や発展に貢献したり、自分の能力や知識を活かしたり、新しいスキルや知見を得たりすることができます。

地域のイベントや祭りに参加する

地域のイベントや祭りは、地域の歴史や文化を知るだけでなく、地域の人と交流する機会にもなります。一例として、川崎市多摩区では、多摩区ソーシャルデザインセンターという団体が、地域のイベントや祭りを企画・運営しています。多くの大学生が中心となり、様々な活動を行っており、人と人をつなぐ役割の一端を担っています。地域のイベントや祭りに参加することで、地域の魅力や課題を発見したり、地域の人とのコミュニケーションを楽しんだりすることができます。

多摩区ソーシャルデザインセンター

地域の歴史的建築物を活用した観光や滞在に参加する

地域には、古民家や武家屋敷、寺院や神社など、歴史的建築物が多く残っています。それらを活用した観光や滞在に参加することで、地域の歴史や文化を学んだり、地域の人との交流を深めたりすることができます。例えば、株式会社NOTEという会社が、全国各地の古民家や武家屋敷などを改修して、ホテルやレストラン、ショップなどに再生させる事業「NIPPONIA」を展開しています。NIPPONIAでは、地域の資源や特産品を紹介するツアーやワークショップなども行っており、地域の魅力や誇りを感じたり、地域の人とのコミュニケーションを楽しんだりすることができます。

株式会社 NOTE - NIPPONIA - なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる

地域の資源や特色を活かしたイベントや活動を企画・実施する

例えば、熊本県甲佐町では、地域の自然や歴史に関心のある人々を対象に、森林や水源地を巡るツアーや、古民家や古墳を見学するツアーなどを開催しています。これらのイベントや活動は、地域の魅力を発信し、地域住民や外部の人々との交流を促進するとともに、地域の課題や課題解決に向けた取組みについても共有する機会となります。

“なにもなかった”甲佐町にうねりをもたらした 米原賢一と仲間の軌跡|Qualities
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以上で紹介したのほ、ほんの一例にすぎません。地域社会とのつながりを強化するためには、地域の資源や特色を活かし、地域の多様な主体や分野と連携・協働し、地域の居場所やコミュニティを創出・支援することが重要だと考えます。このちょうな取組みは、地域の課題解決や価値創造に寄与するとともに、地域の活気や魅力、つながりや連帯感を高めることができます。

企業と地域社会の連携の可能性やメリット

起業と地域社会との連携と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?地域のお祭りやイベントに参加したり、地域の団体や活動に寄付や支援を行ったりすることでしょうか?もちろん、それらも大切なことですが、それだけではありません。実は、地域社会との連携は、ビジネスにとっても大きなチャンスやメリットをもたらします。

地域社会との連携とは、どのようなものでしょうか?地域社会との連携とは、単に地域に貢献することだけではありません。地域社会との連携とは、地域の課題やニーズに応えることで、社会的価値と経済的価値の両方を創出することです。地域社会との連携には、例えば以下のようなメリットがあります。

  • 地域社会のニーズや傾向を把握し、商品やサービスの開発や改善に活かすことができる
  • 地域社会の人材や資源を活用し、コストやリスクを削減し、イノベーションを促進することができる
  • 地域社会の信頼や支持を得て、販売やマーケティングの効果を高めることができる
  • 地域社会の活動や団体に参加することで、社員のモチベーションやスキルを向上させることができる

では、具体的にどのように地域社会との連携を行うことができるでしょうか?地域社会との連携には、さまざまな形態や方法がありますが、ここでは、特に注目すべきものをいくつか紹介します。

地域社会の課題やニーズに応える商品やサービスを開発する

これは、最も直接的な方法です。地域社会の課題やニーズに応える商品やサービスを開発することで、地域社会に価値を提供するとともに、自社の競争力や収益性を高めることができます。例えば、以下のような事例があります。

  • 地域の高齢者や障害者などの福祉や介護に関する課題に応える商品やサービスを開発する
  • 地域の産業に関する課題に応える技術やノウハウなどの事業を展開する
  • 地域の環境やエネルギーに関する課題に応えるソーラーパネルやバイオマスなどの商品やサービスを提供する

地域社会の人材や資源と協力や共創を行う

これは、最も協力的な方法です。地域社会の人材や資源と協力や共創を行うことで、コストやリスクを削減し、イノベーションを促進することができます。例えば、以下のような事例があります。

  • 地域の学校や大学などの教育機関と協力して、人材育成や研究開発を行う
  • 地域の生産者と協力して、商品やサービスの品質や安全性を確保する
  • 地域のNPOやNGOなどの社会的組織と共創して、社会的課題に取り組む

地域社会の活動や団体に参加する

これは、最も身近な方法です。地域社会の活動や団体に参加することで、地域社会とのつながりや信頼を深めることができます。例えば、以下のような事例があります。

  • 地域のお祭りやイベントに参加して、地域の文化や歴史を学ぶ
  • 地域の清掃や植樹などの環境活動に参加して、地域の美化や緑化に貢献する
  • 地域の子どもや高齢者などの福祉活動に参加して、地域の人々と交流する

これらは一例ですが、地域社会との連携は、ビジネスにとっても大きな可能性やメリットを秘めています。

さいごに

地域社会とのつながりを強化することは、自分自身のウェルビーイングにも、社会全体のウェルビーイングにも貢献することです。特にシニアの方において、これまで希薄であった地域社会とのつながりを強化することで、自分の人生に新たな価値や意義を見出したり、自分の能力や経験を活かしたり、新しいことに挑戦したりすることができます。また、地域社会とのつながりを強化することで、地域の魅力や課題を発見したり、地域の改善や発展に貢献したり、地域の人との信頼や支え合いを築いたりすることができます。

年齢に関係なく、人生のウェルビーイングを求める方は、そのような社会との接点作りに、ぜひ、一歩、踏み出してみてください。私たちは、普段あまり気づいていませんが、本当にたくさんの人の様々な働きによって、社会の一部として活かされています。そのことに気づき、感じ、さらに一歩踏み出すことで、あなたの人生がより豊かなものになると確信しています。

もし私が何かお役に立てることがあれば、お気軽に[お問い合わせフォーム]からご連絡ください。私は、人生のウェルビーイングを追求する一人として、同じ願いを持つあなたの友人になりたいと思っています。あなたのご連絡をお待ちしています。

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